さくら行政書士事務所の業務を再開しました
さくら行政書士事務所は、2021年7月より事務所業務を休業しておりました。
これは、さくら行政書士事務所の代表行政書士が、重度うつ病、睡眠障害、お薬の副作用による肝機能障害などで「業務不可能」「執務不可能」な状態となったためです。
この度、2023年9月4日よりさくら行政書士事務所の業務を再開いたしましたのでご報告申し上げます。
さくら行政書士事務所の代表行政書士の体調不良につきまして
まず初めに、さくら行政書士事務所の代表行政書士の体調不良につきましてご報告申し上げます。
率直に本音を申し上げますが、自分の人生で初めて罹患した「重度うつ病」は本当に辛かったです。
もちろん、自分が罹患する前にもその辛さは聞き及んでいましたが、実際に罹患して「重度うつ病」の本当の辛さ、怖さを知ることができました。
さくら行政書士事務所の休業の原因となりました、代表行政書士の体調不良については別記事で詳細にまとめてあります。
また、さくら行政書士事務所の代表行政書士の体調についてもご報告をまとめております。
この記事では改めまして、さくら行政書士事務所の代表行政書士の体調の現状、また、業務を再開できる体調に回復したことをご報告したいと思います。
重度うつ病について
全ての「始まり」は「重度うつ病」でした。
後になって、入退院を繰り返した際の主治医、精神科医や臨床心理士などとの治療やカウンセリングなどでわかったことですが、さくら行政書士事務所の代表行政書士は、2017年夏頃から少しずつうつ病に罹患していたとの診断を受けました。
多くの「うつ病」の方がそうであるように、さくら行政書士事務所の代表行政書士も最初は軽症でしたし、自分自身としても「うつ病」を自覚することすら全くありませんでした。
確かに、今から振り返って当時を思い起こせば2017年夏頃からは「少し疲れやすくなっていたかな」という気がします。
しかし、おかげさまで改葬、墓じまい、無縁墳墓改葬などの墓地行政業務も、道路使用許可申請、道路占用許可申請、足場設置許可申請などの道路行政業務も多くのご依頼を受けておりましたし、忙しい日々を送っておりましたので、その疲労だと思っておりました。
ましてや、自分がうつ病であるとは全く思いませんでした。
「疲れたなあ、まあ、最近忙しいからな」という感じです。
本来ならば、この時点で精神科、心療内科を受診してカウンセリングや服薬などの治療を受けるべきだったと思います。
ですが、自分で自分の「うつ病」に気づくことはできませんでした。
うつ病が重度になってしまう方は、少しずつうつ病が進行、重症化していき、ある日、唐突に“リミットを超えて”「発症」「顕在化」する場合が多いそうです。
さくら行政書士事務所の代表行政書士の場合も、まさにそのパターンでした。
少しずつうつ病が進行、重症化していき、ある日、唐突に“リミットを超えて”うつ病が「発症」「顕在化」したのが2021年7月でした。
早くカウンセリングや治療をしていれば軽症で済んだと思いますが、自分で気づくことができず、「リミット」まで疲弊してしまっていたので、「発症」「顕在化」した時点で既に「重度うつ病」でした。
さくら行政書士事務所は、衆議院議員などの国会議員とも多くお仕事をしていますが、2021年7月は衆議院議員の任期満了が近く、衆議院の解散総選挙がカウントダウン、という状況で、その影響もあったように思います。
衆議院議員などの国会議員とのお仕事は、選挙が近づくと一気に多忙になります。
今でも覚えているのですが、2021年7月のある日から、「急に身体が動かない」、「何もできなくなる」、「一切の気力が無くなる」、「人と話せなくなる」、「外に出られなくなる」、「スケジュール管理ができなくなる」、「携帯を一切見なくなる」、などの症状を発症しました。
簡単に言えば、行政書士、法律職としての業務ができないことはもちろん、一人の人間としても「まともな生活」ができません。
食欲も完全に無くなり、ものを食べることができず、急速に痩せてしまいました。
いわゆる摂食障害を併発していたようです。
人間は生きるために必要な「最低限の体重」があるそうで、これを下回ってしまい、入院して点滴やお薬でで強制的に体重を増やしたこともありました。
今振り返っても、さくら行政書士事務所の代表行政書士のうつ病は相当重症だったように思います。
比較的精神力が強いようで、少々のうつ病では耐えられるくらいに元気だったのですが、逆にそれが良くなかったのかもしれません。
「遂に耐えられなくなるほどうつ病が悪化した症状」で発症しました。
さくら行政書士事務所の代表行政書士が一切仕事ができないどころか、日常生活すらも送れなくなったので、皆さんに大変ご迷惑をおかけいたしましたが、さくら行政書士事務所も休業となりました。
重度睡眠障害について
重度うつ病を発症した方はほとんどの方が睡眠障害を併発するようですが、さくら行政書士事務所の代表行政書士も睡眠障害を併発しました。
「眠れない」状態がずっと続き、やっと眠れたと思ったら今度は「起きられない」という典型的な睡眠障害でした。
「1日が24時間」「皆さんと同じタイムスケジュール」で生きることは不可能でした。
30時間くらい全く眠くならずにずっと起きていて、眠くなると今度は15時間くらいずっと寝続けるような生活でした。
これではとても、まともな社会生活を送ることはできません。
お薬の副作用によると思われる肝機能障害、胃腸機能障害について
うつ病の治療や、睡眠障害の治療でかなりの数のお薬を服用しました。
また、現在もすさまじい量のお薬を服用しています。
「お薬手帳」がとんでもない量になっていますし、毎月処方していただいているお薬も調剤薬局で渡されると「我ながらとてつもない量だなあ」と思います。
お薬も一種の異物、ある意味で身体にとっては「有害物質」になり得るわけで、さくら行政書士事務所の代表行政書士が服用したお薬中にはやはり、自分自身の体質とあわないものもあり、副作用で苦しみました。
いろいろな副作用がありましたが、振り返ってみると最もスリリングだったのは肝機能障害です。
抗うつ薬がたまたま自分の体質と合っていなかったようで「うつ病が治っても、肝機能障害、肝不全」になったらさらなる命の危険ですので、抗うつ薬を中止して、肝機能障害の治療のために入院もしました。
また、抗うつ薬のような「心・脳」に作用するお薬は胃腸機能障害を起こすことが多いそうで、さくら行政書士事務所の代表行政書士も「胃腸が全く機能しなくなり、救急車で搬送されて、そのまま緊急入院、緊急手術」をしたこともありました。
これも命に関わりますので、やはり、抗うつ薬を中止して、胃腸機能障害の治療のために入院もしました。
しかし、「抗うつ薬を飲まない」というわけにはいきません。
抗うつ薬を止めれば確かに肝臓や胃腸には良いのだと思いますが、いつまで経っても重度うつ病が良くなりません。
現在の日本では、メジャー、多くのうつ病の治療に使われる抗うつ薬が9種類使用されているそうです(SSRI、SNRI、NaSSA)。
9種類の中から副作用が出ない、かつ、うつ病や睡眠障害に効くお薬を探す、というのも大変な作業と時間がかかりました。
上述のとおり、肝機能障害や、胃腸障害を起こしたお薬もありました。
その度に、別の抗うつ薬に変更して現在は自分に合ったお薬を見つけられて、また、副作用を軽減するお薬も見つけられて、問題なく生活できるようになっています。
入院中の精密検査で見つかった心不全について
過去の人間ドックや検査で心臓に異常が見つかったことはないので、これもうつ病や睡眠障害のお薬の副作用の可能性が高いと判断されていますが、精密検査で心臓病、心不全が見つかりました。
何もしていない、安静にしている状態で脈拍数が120を超えたり、何かのきっかけがあると脈拍数が200を超えたりしてまともに立っていることもできませんでした。
一時は心臓のオペをしないと治らないのではないか、心臓のオペすら検討されるほどの重症でしたが、本当に幸いなことに「数年前に開発されたばかりの画期的な新薬」(コララン)が効いて心臓のオペを回避することができました。
これも、毎日の服薬が欠かせませんが、お薬を飲んでいれば問題なくコントロールできています。
さくら行政書士事務所の代表行政書士の体調不良と現状につきまして
今度は、さくら行政書士事務所の代表行政書士の体調の回復についてご報告いたします。
重度うつ病について
上述したように、現在の日本では主に9種類の抗うつ薬が使用されているようです。
自分の体質に合わずに副作用が強く出てしまうお薬も多くて大変でしたが、現在では自分の体質にあったお薬を見つけることができました。
現在、さくら行政書士事務所の代表行政書士が服薬しているのは現在世界で行われている投薬治療の中で最も強力な「カリフォルニア・ロケット」と呼ばれる治療法です。
具体的にはデュロキセチン(サインバルタ)とミルタザピン(レメロン、リフレックス)を併用して服用する治療法です。
これはひどい副作用、場合によっては命に関わるような副作用が出ることもある強力な治療法とのことで、入院して慎重に経過観察しながら治療を開始しました。
精神科の主治医と話しても「難治性のうつ病患者を迅速に回復させるための究極の奥の手」と言えるような強力な治療法であるようです。
現在のさくら行政書士事務所の代表行政書士は「うつ病が治った」わけではありませんが、「カリフォルニア・ロケット」療法の成果によって、重度うつ病はコントロールできています。
「うつ病が治った」わけではありませんが、お薬を飲んでいれば日常生活、法律業務、行政書士としてのお仕事に問題はありません。
重度睡眠障害について
これは率直に言って、現在も悩まされています。
弱めの睡眠薬では眠れなかったり、寝ても1、2時間で起きてしまったりします。
強い睡眠薬を服用すれば眠れますが、今度は朝、起きることができなかったり、起きても眠気が取れず、また寝てしまったりしています。
以前に比べて少しずつ「ちょうどいい効き目」の睡眠薬を見つけ出せていますが、睡眠薬は莫大な種類があるので組み合わせも無限にあり、また、毎日の体調や「身体の疲れ具合」によって効果も変わるためになかなか「完璧」な睡眠薬を見つけ出すのは難しいです。
これについては「電話に出られない」などのご迷惑をおかけしてしまう可能性がありますが、着歴を残しておいてくだされば当職から折り返します。
また、メールでご連絡をいただくのが最も確実です。
睡眠障害はご迷惑をかけてしまう場合もあると思いますが、「着歴からの折り返し」や「メールの使用」によってお仕事に支障が無い状態になっています。
法律業務、行政書士業務につきまして
これまで詳述してきましたように、さくら行政書士事務所の代表行政書士が苦しんでいたのは「重度うつ病」というメンタルの病気です。
法律業務、行政書士業務という「頭脳」を使うことには全く問題はありません。
むしろ、休業中は法律書や判例集、多くの資料を読んでいましたので法律職としての知識は増えました。
法律業務、行政書士業務という「頭脳」を使うことには全く問題はありませんのでご安心していただければ幸いです。
「体力」につきまして
体力については入退院を繰り返したり、自宅療養をしていたりした期間が長かったので低下していることは事実です。
休業前のように深夜、27時や28時まで働いたり、自分で一日に900kmくらいを運転するようなことは難しいのが現状です。
もちろん体力も回復させていきたいと思っていますが、体力の回復にはもう少し時間がかかると思います。
さくら行政書士事務所の業務体制につきまして
重度うつ病で自宅や病院での療養が続いたこともあり、「体力」の低下は自覚しています。
そこで、月曜日から金曜日まで5日間お仕事をして、土曜日と日曜日に休息をする「5勤2休」がスタンダードかと思いますが、しばらくの間、さくら行政書士事務所では「2日お仕事をして、1日お休みをする」という「2勤1休」を基本にしていくつもりです。
皆さんにはウイークデーにも関わらず連絡が取れない日が出てしまうことになり申し訳ありませんが、メールを入れておいていただけば遅くとも2日で返信いたしますので、そこまで大きなご迷惑にはならないかと思います。
今後の目標
2年2ヶ月、業務不能でお休みをいただきましたが、法律職としての「頭脳」には全く問題はございません。
重度うつ病は今までの自分の人生の中で最も苦しい経験でしたが、逆にこの経験をいかして、「人の辛さがわかる」法律職として精進していきたいと思います。
ご迷惑をおかけいたしましたが、それ以上に今後の働きで、皆さんのお役にたちたいと思います。
ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。
これからは更に精進します。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
2023年9月4日